はじめに
前回の記事では、関数の応用とオブジェクト指向プログラミングについて学びました。今回は、例外処理とモジュールの作成について取り上げます。
1. 例外処理
1.1 try-except文
例外処理は、プログラムの実行中に発生したエラーをキャッチし、適切に処理するための仕組みです。
# try-except文の例
try:
num1 = int(input("整数を入力してください:"))
num2 = int(input("もう一つ整数を入力してください:"))
result = num1 / num2
print("結果:", result)
except ZeroDivisionError:
print("エラー:0で割ることはできません。")
except ValueError:
print("エラー:整数を入力してください。")
1.2 finallyブロック
finally
ブロックは、例外の発生有無に関わらず、必ず実行される処理を記述するために使用されます。
# finallyブロックの例
try:
# 何らかの処理
except SomeException:
# エラー時の処理
finally:
# 必ず実行される処理
2. モジュールの作成
2.1 モジュールとは
Pythonのモジュールは、関数やクラスなどのコードをまとめたファイルです。他のプログラムからモジュールをインポートして利用できます。
# モジュールの作成例(mymodule.py)
def greet(name):
print("Hello, " + name + "!")
2.2 モジュールの利用
作成したモジュールを他のPythonファイルから利用するには、import
文を使用します。
# モジュールの利用例
import mymodule
mymodule.greet("Alice") # 出力: Hello, Alice!
3. モジュールのパッケージ化
モジュールをまとめてパッケージとして管理することもできます。
mypackage/
├── __init__.py
├── module1.py
└── module2.py
__init__.py
ファイルを含むディレクトリをパッケージとして扱うことができます。
# パッケージの利用例
import mypackage.module1
import mypackage.module2
mypackage.module1.foo()
mypackage.module2.bar()
まとめ
例外処理とモジュールの作成について学びました。例外処理を使うことで、プログラムの堅牢性を高めることができます。また、モジュールを活用することで、大規模なプログラムの管理や再利用性の向上が可能です。次回はデコレータと仮想環境について詳しく解説しますので、お楽しみに!
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