【Python基礎の基礎】第3回目:関数の応用とオブジェクト指向プログラミング

はじめに

前回の記事では、Pythonの応用とファイル入出力について学びました。今回は、関数の応用とオブジェクト指向プログラミングについて取り上げます。

1. 関数の高度な使い方

1.1 関数の戻り値

関数は値を返すことができます。return文を使用して戻り値を指定します。

# 関数の戻り値の例
def add(a, b):
    return a + b

result = add(5, 3)
print(result)  # 出力: 8

1.2 関数内関数(ネストした関数)

関数の中に別の関数を定義することができます。これを「関数内関数」または「ネストした関数」と呼びます。

# 関数内関数の例
def outer_function():
    def inner_function():
        print("内側の関数です。")
    inner_function()

outer_function()  # 出力: 内側の関数です。

2. オブジェクト指向プログラミング(OOP)

2.1 クラスとオブジェクト

Pythonはオブジェクト指向プログラミング(OOP)をサポートしています。クラスとはオブジェクトを生成するための設計図のようなもので、オブジェクトはクラスを実体化したものです。

# クラスとオブジェクトの例
class Dog:
    def __init__(self, name):
        self.name = name

    def bark(self):
        print("わんわん!")

dog1 = Dog("チロ")
dog2 = Dog("ポチ")
dog1.bark()  # 出力: わんわん!
dog2.bark()  # 出力: わんわん!

2.2 継承

継承を使うことで、既存のクラスを基にして新しいクラスを作成できます。新しいクラスは元のクラスの特性を引き継ぐことができます。

# 継承の例
class Animal:
    def __init__(self, name):
        self.name = name

    def sound(self):
        pass

class Dog(Animal):
    def sound(self):
        print("わんわん!")

class Cat(Animal):
    def sound(self):
        print("にゃーにゃー!")

dog = Dog("ポチ")
cat = Cat("タマ")
dog.sound()  # 出力: わんわん!
cat.sound()  # 出力: にゃーにゃー!

まとめ

関数の応用とオブジェクト指向プログラミングについて学びました。関数をより効果的に使いこなすことで、より複雑なプログラムを組むことができます。また、オブジェクト指向プログラミングを理解することで、再利用性の高いコードを作成することができます。次回は例外処理とモジュールの作成について詳しく解説しますので、お楽しみに!

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